百日紅(サルスベリ)は植えない方がいい?」意外な理由と真実とは?

ある真夏の暑い日に通勤していた際、街中に咲く鮮やかなピンク色の花が目を引きました。「夏にこんなに美しく咲く桜のような木があるのか」と不思議に思っていました。

後でその木が百日紅であることを知ったのですが、実は百日紅を植えるべきではないという噂があることも耳にしました。しかし、近年では庭のシンボルツリーとしても人気を集めています。暑さにも負けず美しい花を咲かせる百日紅に元気をもらっていたため、なぜそのような噂があるのか気になり、調べてみました。結果、多くの理由が意外にも迷信に基づいていることが分かりました。

この記事では、百日紅が本当に植えてはいけないのか、その理由を詳しく探っていきます。

 

百日紅を植えてはいけないとされる理由

百日紅を植えることが避けられる理由として、以下の6つがよく挙げられます。

  1. 人の生気を吸い取るから
  2. ツルツルした樹皮が災いを呼ぶから
  3. 花がポロポロと落ちるのが縁起悪いから
  4. 「滑る」を連想させるため不吉だから
  5. お寺や墓地に多く植えられているから
  6. 子供が登って滑りやすいから

これらの理由について、順に詳しく解説していきます。

 

人の生気を吸うと考えられている

百日紅の幹は美しい白色をしており、人肌のような質感があるため、「人の生気を吸って成長する」といった恐ろしい噂が広まったようです。確かに、百日紅は暑い夏でも鮮やかに花を咲かせるため生命力が感じられますが、それはこの木の特性であり、生気を吸っているわけではありません。それでも縁起が悪いとされ、植えてはいけないと考える人がいるのです。

ツルツルした樹皮は災いを招く

百日紅の樹皮は古くなると自然に剥がれ落ち、常にツルツルしています。この特徴は他の樹木にはない美しさを持っていますが、風水的にはツルツルした樹皮の木は災いを招くとされているため、庭に植えることが避けられがちです。しかし、風水の考え方は物の配置や方角が重要であり、木自体に悪い気があるわけではないため、百日紅を植えることに問題はないとも言えます。

花がポロっと落ちる姿が縁起悪い

百日紅に限らず、つぼみや花が落ちる植物は古くから不吉とされてきました。これは生首を連想させるためだと言われています。このような特徴を持つ花を気にする人もいますが、これは単なる迷信に過ぎません。それでも、年配の方の中には庭木としてふさわしくないと考える人もいるのが現実です。

「滑る」を連想させて縁起が悪い

百日紅の名前には「滑る」という言葉が含まれており、特に受験生にとって「滑る」という言葉は避けられます。滑ることは「運気が下がる」「出世運が悪くなる」といったマイナスイメージを持たれることが多く、縁起を気にする人々から植えることを避けられる原因となっています。

お寺やお墓に多く植えられている

百日紅はお寺や墓地に多く植えられているため、一般の家庭には不向きと考える人もいます。中国から伝わった際、僧侶たちがこの木を広めたため、仏教と関連付けられていると考えられています。ただし、これにより逆に縁起が良いとされ、お寺で重宝される場合もあります。

子供が木登りをして滑りやすい

百日紅の樹皮がツルツルしているため、木登りをした子供が滑ってしまう危険があると考えられます。猿でさえ滑ってしまうという名前が示す通り、木登りが好きな子供が登った場合、落ちるリスクがあります。しかし、最近では木登りをする子供が少なくなっているため、この点でも百日紅を植えることに大きな問題はないと言えます。

 

百日紅の魅力

ここまで百日紅に対するネガティブな理由を紹介しましたが、実際にはシンボルツリーとして非常に人気があります。百日紅が好まれるポジティブな理由もたくさんありますので、いくつかご紹介します。

  • 病気や害虫に強く、育てやすい
  • 根付けば水やりがほとんど不要
  • 日差しの強い場所でも育てられる
  • 夏に美しい花が咲く
  • 和風・洋風どちらの庭にも合う
  • 美しい白い幹が観賞価値を持つ
  • 大きな剪定も問題ない
  • 種類が豊富で様々なサイズが選べる
  • 花の期間が長い

 

まとめ

百日紅が植えてはいけないと言われる理由について解説しました。

確かにネガティブな理由も存在しますが、その多くは迷信に基づいています。一方で、百日紅には魅力的な特徴が多く、庭木やシンボルツリーとして選ばれることが多いのも事実です。四季折々の美しい姿を楽しむことができる百日紅を、ぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

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